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PLMソフトウェアはものづりに改革を与えた

最終更新日 2024年4月19日 by dolmen

PLMソフトウェアというのは様々な工業製品や機械などを開発する際に、その製品の企画から開発に製造に廃棄に至るまでの一連のプロセスをIT化する仕組みですが、このソフトを導入することには製造業の世界においては様々な面でのメリットがあります。

関連情報
PLMソフトウェアのセントリック| Centric Software

 

PLMソフトウェア導入のメリット

製造業というとどうしても製造部門と開発部門やその他の部署の従業員同士のやり取りをする機会がなく、お互いの意思疎通を図る場面というのはあまり多くはありませんでした。
しかしながらPLMソフトウェアによってすべての情報を共有できるようになりますから、企画段階で何か不備が有る場合や、技術的におかしいことが有るということが気付いた場合には、製造部門のスタッフが企画部門のスタッフに対して助言を行なうことが出来たり、その逆に指示を出すということが可能になっているのもこのソフトを導入するメリットの一つになっています。
工業製品の細かなディーテールなどをCADを用いてデザインする場合にも、データ管理をサーバー上で一元管理できますから、開発段階の製品を社内で情報共有し、改善するべき点が有れば完成する前に修正を行えますから、何度も修正をしなければならないこともなくなり、業務効率化も進んでいきます。
機能は情報共有ができるという機能が特徴的ですが、これらは社内だけで共有するというだけではなく、社外の取引先の企業ともタッグを組みながら仕事ができるのが、PLMソフトウェアの特長です。
購買する部品が有ればシステム上から発注を行なうことが出来たり、依頼先の企業がある時には、その企業に対してシステム上から指示が出せるので、いちいち社員を出向かせる必要もなく、余計な人員をさくことなく仕事ができる点にも大きなメリットがあります。

 

そのまま製品化するのではなく最適化を行ってから製品化ができる

三次元のCADソフトで設計を行ったデータは、そのまま製品化するのではなく最適化を行ってから製品化ができるのも、このソフトの素晴らしい点です。
機能的に不具合がないかのチェックを解析したり、設計の基本性能も向上しているソフトならば、スピーディーに最適な製品デザインを行なうことができるので、設計段階からマーケティングを進めていくことが出来るのです。
CADは従来ならばオペレーティングが出来る人材を使ってデザインをさせることが通常でしたが、PLMソフトウェアならばデスクトップ環境があるだけでトライアンドエラーを繰り返していき、設計段階の不具合などを見つけることが出来るので、さほどCADに詳しくないエンジニアでも取り扱いが出来ます。
設計から製造までが順調に進んでいき、商品化を実現することになった場合には、その後の商品管理や品質管理もオンライン状やクラウド上で行なうことが出来るのが、またこのソフトの素晴らしい点です。
どの企業からの発注を受けているかを簡単に確認が出来たり、商品に不具合や問題が出ている場合には、クライアントとなっている企業からいち早く連絡をうけることで、様々な製品の問題点を社内で情報共有することが出来ます。
これにより製品の改善点を見つけて次に活かすことが出来、新たな商品開発のための糧ともなっていくのです。
在庫などは物流などとリンクしてどの場所にどれくらいの在庫があるのかなどを簡単に把握できますから、少なくなれば増産を行い新たに在庫を補充していったり、余剰在庫があったときにはそれを売りさばくか処分するかの決定などもソフト上から行なうことが可能です。

 

製造開発のスピードを向上させることが可能

権限管理や構成管理はその都度行なうことが出来、どの情報に誰がアクセスできるのかなどを簡単に決めることができますから、機密情報などがある場合には、その情報にアクセスする人材を制限することで、セキュリティを向上させることもできます。
製造業の世界においては、いろいろな部署との連携が必要になり、その都度会議を進めていくのでは時間がかかってしまうという大きな問題点がありましたが、PLMソフトウェアを導入すれば部署の連携がスムーズに進んでいき、情報共有も社内外の人物と行えるので、製造開発のスピードを向上させることが可能です。
廃棄などもクラウド上で一元管理できるシステムですから、これまで様々な人たちに連絡しながら行っていた作業も、オンライン上から指示を出すだけで簡単に行なえます。
製品の3D分析も行えるので技術部門の専門家が製品の不具合の最終チェックをしたり、改善点がある時には製造をすすめる前段階で改善を行えるので、試作品も完成度が高い状態で製造することが可能です。

 

まとめ

多岐にわたる部署の人材との密な連携が必要な製造の世界においては、ビジネスのスピードをより高めていき、効率化を進めていくためにも、PLMソフトウェアを導入している企業が数多くあるのです。
画期的な製品を世の中に生み出すことを考える企業の方は、このソフトを導入してこれまで複雑なプロセスにて作業を行っていた仕事も簡素化していくのが良いでしょう。